開催主旨

• 健康寿命の延伸や生活の質の向上には、働き盛り世代からの健康づくり（健康の保持・増進）への取り組みが不可欠です。この重要な課題に対し、東近江圏域では地域と職域が連携した事業の一環として、定期的に情報交換会を開催しております。
• 令和7年度は、「たばこ対策」を主要テーマとして取り上げ、多角的な視点から現状と課題を共有し、今後の効果的な対策について議論を深めました。本情報交換会が、地域の健康増進活動に寄与することを目的としています。

開催日時

令和7年9月17日（水）13時30分～16時00分

開催場所

滋賀県東近江健康福祉事務所（滋賀県東近江市八日市緑町8-22）

参加団体

22団体28名（事業所：14　市町：4　その他：4）

開催概要

１．開催のあいさつ　（東近江健康福祉事務所　小林　靖英所長）

滋賀県は、令和2年の平均寿命で男性日本一、女性第2位となりました。その長寿の要因の一つが、長年の「健康しが推進プラン」に基づく禁煙対策により喫煙率が減少した成果です。病院や飲食店での禁煙が進む一方、加熱式たばこの普及など、たばこ対策には新たな課題もあります。

そこで本日は「たばこ対策」をテーマに、企業や市町での取り組み、近年のたばこのトレンド、具体的な敷地内禁煙事例などを情報交換します。喫煙は健康問題だけでなく、職務や受動喫煙など広範な課題です。本日の会が、皆様の抱える問題解決のヒントとなり、今後の活動にお役立ていただけることを心から願っております。

２．「たばこの最新トレンドと禁煙支援～企業と地域の力で、働き盛り世代の未来の健康を守る～」

一般社団法人滋賀県薬剤師会　髙山紗綾

たばこの様々な疾患との関連、受動喫煙による健康影響、加熱式たばこ、そして禁煙補助剤や禁煙の効果など、非常に多くの内容について教えていただきました。

３．情報提供「ダイハツ工業株式会社における敷地内禁煙の現状」

敷地内禁煙に至るまでのすすめ方や、喫煙率低減・敷地内禁煙スタート前後の活動状況などを丁寧に教えていただきました。

４．情報交換

前半のグループワークは「禁煙支援」をテーマに行いました。禁煙支援に関する困りごとの共有や、効果があると思われる取組、工夫などを情報交換しました。
後半のグループワークは「他機関と協力したら効果が出そうなこと」をテーマに情報交換を行いました。たばこ対策に限定することなく、他機関との連携について広い視点で話し合いました。過去に他機関と協力して行った取組を報告されていたグループや、がん検診など具体的に協力したい内容を意見交換されていたグループがありました。中には、連携のイメージがわかない、連携には時間がかかってしまうという意見もありました。

５．市町・県からの情報提供

管内市町より、減塩の取組や、がん検診情報など健康づくりにつながる情報や資料を紹介いただきました。
県より、事業所向けに実施している認知症に関する企業向け出前研修や、イエローグリーンリボンについて紹介しました。

★次年度も、テーマを変えて情報交換会を開催したいと考えています。