第12回「健康しが」共創会議を開催しました(令和4年12月22日)

2022/12/28

第12回「健康しが」共創会議(第2部)の概要はYouTubeでご覧いただくことができます。

開催趣旨

(1) 今回は「女性の健康」をテーマとして開催し、前半は、女性の健康に関する取組について、話題提供および団体の活動紹介をします。

(2) 後半はグループワークを実施します。第11回共創会議(R4.10.20)で実施した「滋賀らしい健康」の実現に向けたグループワークをもとに、「食」「運動」「こころ(の健康)」のテーマでワーキングチーム(WT)を開催しました。WTの意見交換で出たアイデアや新たに募集するテーマをもとに、「女性の健康」の視点も取り入れながら、取組のさらなる具体化に向けた検討を行います。

(3) また、共創会議の開催に先立って、健康寿命延伸プロジェクト表彰式を執り行い、受賞団体・企業の取組内容を参画団体の皆様と共有します。

開催日時

令和4年(2022年)12月22日(木) (受付13時00分から)
(第1部)健康寿命延伸プロジェクト表彰式
13時15分~13時50分
(第2部)第12回「健康しが」共創会議
14時00分~16時30分

開催場所

滋賀県庁新館7階大会議室
(大津市京町4丁目1番1号)
※「会場参加」と「オンライン参加」の併用で開催

出席者

35団体60名(会場参加28団体52人、オンライン参加7団体8人)

 

第2部 開催概要

1 大杉副知事あいさつ

2 「女性の健康に関する取組」の話題提供
「経済産業省の健康経営政策~健康経営優良法人認定制度、フェムテックの推進~」
近畿経済産業局 地域経済部 バイオ・医療機器技術振興課
技術推進係長 赤池 美奈 様

・今回のテーマである「女性の健康」に関連して、フェムテック推進について情報提供。
・健康経営は、個人のための健康づくりだけでなく、組織の活性化、生産性の向上を狙うもの。
・健康経営に取り組む企業が社会的にも評価を受けることができるよう見える化を進めている。
・女性の月経や更年期といった特有の健康課題を個人の我慢に委ねるのではなく、テクノロジーを用いて対処していくツールとしてフェムテック(女性:femaleとテクノロジー:technologyを合わせてフェムテック:femtech)を推進。
・フェムテックサービスは女性が対象と考えられるが、男性にも様々な健康課題はあることから、不平等と捉えられないような考え方や内容の整理と工夫が必要。

3「女性の健康に関する取組」について団体活動紹介
①ファイテン株式会社
ヤマダホームズと提携して、住むだけで健康になれる家の商品開発を進めている。歯磨きや洗髪等、全てのセルフボディケアを健康寿命の延伸につなげていく取組を進めている。
②株式会社ヤマダホームズ
女性の41.8%(男性35.7%)が花粉症で悩んでいる。花粉や臭いを壁に吸着させて部屋の環境を整える設備(爽空間)を提案している。
③大塚製薬株式会社
昨年度、日本に住む女性3万人にアンケートを行った結果、女性特有の健康課題が退職の検討に影響している状況を把握し、PMSラボ・更年期ラボ・女性の健康に関するセミナーのサイトを運営している。また、社員全員が健康経営アドバイザーをとっているので、上手く活用してほしい。
④株式会社あなたの健康社
ファスティング会社を運営している。来られる方の8割が女性。便秘、低体温、食べすぎを解決するために来られる。食べない状態を体験してもらうこと、チョコレートファスティング、ビールファスティング等、様々なファスティングを行っている。
⑤公益財団法人滋賀県健康づくり財団
女性のがん検診を勧めている。11月にブランチ大津京で、あるがママfesを開催。来場者に子宮頸がん検診と乳がん検診を受けていただいた。受けて終わりではなく、今後、市町の検診等を受けていただくように啓発を行った。
⑥SOMPOひまわり生命保険株式会社
女性特有の健康問題に対する有償サービスとしてライフイズを実施。生理や将来の妊娠、更年期に係るリスクチェックや専門家へのチャット相談ができるサービス。
⑦滋賀県 スポーツ課
BIWA-TEKUを活用しながら、「歩くと変わる滋賀。」を実施。特に女性は出産前後の活動量が下がることから、普段、行動できる範囲を車ではなく歩いてみませんか?すでに歩いているところをルートを変えて積極的に運動してみませんか?というもの。
⑧滋賀県 女性活躍推進課
働く女性の健康応援事業として、女性特有の健康課題と職場で必要とされるサポートについて、リーフレットにまとめている。県のホームページにも掲載しているので、広く啓発している。
⑨株式会社イヴケア
毛髪からストレスを可視化。ストレスを評価してケアにつなげることを企業向けに提案している。同様に一般の女性の方々にも取組を広げており、育児ストレス等を抱えているパパ、ママに寄り添いサポートするペアサポプロジェクトを実施。育児支援プロジェクトを構築し、データ収集と運動プログラムを実施。
⑩NPO法人ユナイテッド・ケア
対面型イベント「フェムサロン」と称して、女性器を含む骨盤底筋群、いわゆるフェムゾーンのケアやトレーニングに取り組んだ。今後、女性の健康づくりの体験マルシェの開催を考えており、忙しい女性が自らの健康を考える機会となるような企画をしたい。
⑪YUMEMURA(ユメムラ)
助産師、保育士等、様々な専門職が集い、ママの笑顔を応援するを合言葉に活動実施。親になるために必要なテーマとして、学ぶ・集う・結ぶ・休むを伝えている。母親支援からはじまる新しいまちつくり。

4「こんなことをやりたい!」というアイデアのショートプレゼン
①薬膳館株式会社
・クアオルトで山を活かしながら、ウォークラリー風にポイントを設けて歩いてみてはどうか。食(しがめし)等、カテゴリーごとにブースを出して、学生やSNSの力も借りたい。
②大津市保健総務課、③ひこね元気クラブ21、④守山市すこやか生活課(②~④事務局より)
・大津市内で知らず知らずに運動ができるイベントをやりたい。
・B級グルメを逆手に健康グルメの提案をしたい。若年層は健康というより、美しくなれるというキーワードの方が食いついてもらえる。
・滋賀のお米は美味しいので、白米ではなく玄米で、おにぎりだと若い人にも手にとってもらいやすい。
⑤株式会社あなたの健康社
・食べすぎは身を滅ぼす。ほとんどの人が食べすぎ、飲みすぎ。いかに減らして、空腹を経験することが大切かという事で、発酵薬膳を提唱したい。
⑥滋賀医科大学(⑥事務局より)
・非日常的な場所で外部からの通信などもない状況を作り出し、文明から遮断した空間で一定期間過ごすような取り組みをしてはどうか。各自、何をしてもいいが、テーマと目標を設定して最後に成果を発表するようにして、日常生活を見つめなおす機会を作りたい。
⑦NOVEL Healthcare(ノーベルヘルスケア)
・職場から健康の改善をしましょうというご提案。職場で何か疲れる、何かイライラする等、そう思ってまで黙々と働く必要はないのではないか。健康管理と労働生産性の観点で良くないので、しんどい職場のワークショップをしませんか。共有することから改善提案につなげていきたい。
⑧公益財団法人滋賀県健康づくり財団
・がん検診というと漠然としているが、特に女性、中でも20代から30代の出産経験前の方にどのようにしてイベントを知らせて、どうやって足を運ぼうと思ってもらえるか考えたい。

5 アイデアプレゼンを受けてのグループワーク(GWの主な意見)

GWの発表の様子

1.がん検診  私にできるがん対策グループ
子宮頸がんの検診受診率を上げることを目指す。そのためには、ブライダルイベント(県の婚活イベント)に参加いただく方に子宮頸がんの啓発をしたり、有名人のSNSや大学の新入生に対して等、若い人(20代~30代)若年層に絞って啓発を行い、受診率アップにつなげる。
2.山でウォークラリー風に歩いて食べてグループ
行政とともにクアオルトを企画し、目標心拍数(160-年齢)を目指すことで、自分の健康を可視化する。
山登りをしながら、食と自然を楽しみ、声を出して心も整えつつ、美容も絡める。滋賀県民がまずは楽しんでから、外に広げていけるといい。イベントを通じて、幸せな想いになることを目指す。
3.食べすぎは身を滅ぼすグループ
ファスティングのような非日常的なものをどのように日常に取り込めるか。家での過ごし方も睡眠やスマホを触る時間が多い中で、いかに楽しんで体を動かすかを考えるのも同じことと言える。滋賀県の平均寿命が長いのは、発酵食の影響も大きいので、滋賀県の発酵食をもっと発信していくことで、ファスティングも日常的なものになるのでは。
4.しんどい職場改善ワークショップグループ
メンタル不調者や出勤したくない職場から人に勧めたい職場、出勤したい職場に変えていき、滋賀県全体で出勤したいと思う人が増えたり、就職したいと思う人が増えることを目指したい。全ての事業者をターゲットに話し合いの機会をもち、話し合いの場で決まったことはいつまでに誰がやるのかまで話し合う。自分の考えを吐露することが難しい場合、職場で困っていることが書かれている本を読んで感想を述べあう場でもいい。元気な人を増やしていきたい。
5.大津市内で皆で楽しんでいくイベント。知らず知らずのうちに運動ができるイベントグループ
「皆と一緒に」、「身近な場所で」。「未来の自分を褒める」をキーワードに集まる場所、特に女性が集まれる場所を作って行く。美味しいスイーツがあって、問題解決してくれて、美しさを切り口に。若年層の考え方にも波及できるよう、笑いやピラティス、呼吸ヨガ等、簡単なものからはじめる。
6.食に関するグループ
朝ごはん。滋賀県民は皆が朝ごはんを食べているように。滋賀の朝飯。朝食は当たり前ということが県の文化になるといい。朝ごはんは面倒くさいイメージがあるが、何か手に取ってほしいというメッセージを届けること。イベントのチラシ等にも必ず朝ごはん食べてから来てねとか、朝ごはん食べた?とか書いてあってもいい。また、家の中で座って食べるという認識を外して、駅で食べる朝ごはんや職場で食べる朝ごはん等のメッセージがあってもいい。滋賀の美味しいお米を使った朝食の提案もあるといい。

今後の開催予定

★第2回ワーキングチーム(WT)

①「がん検診の受診率アップ」WT
令和5年1月18日(水)13:15~15:00

②「知らず知らずのうちに運動ができるイベント」WT
令和5年1月18日(水)15:30~17:15

③「山で歩きながら食と自然を楽しむイベント」WT
令和5年1月20日(金)14:00~16:00

★第13回「健康しが」共創会議

令和5年3月13日(月)午後に開催予定

 

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