vol.47
エリア | 湖東エリア県内全域 |
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URL | https://npocolegiosantana.localinfo.jp/ |
健康に関する情報や、様々な健康に関する豆知識を分かりやすくご紹介いたします。
vol39
2023/12/18
NPO法人コレジオ・サンタナ
柳田 安代さん
「NPO法人コレジオサンタナ」は、令和5年度「健康しが」活動創出支援事業費補助金団体です。
現在、サンタナ学園には、0~18歳までのブラジル人70人以上が通っています。
滋賀県には、2,000人を超える0~18歳までのブラジル人が暮らしていますが、日本の学校に通っていない一部のブラジル人児童は健康診断を受けられていなかったり、言葉の壁があり、十分な相談や支援が受けられていなかったり、必要な情報がキャッチできていない状況があります。
また、食生活など、文化の違いもあって肥満の人が多いという健康課題も感じていました。
せっかく長寿の滋賀県で暮らしているのだから、健康チェックを受けて、健康的な日本食にも触れてほしいとの思いから、今回地域の診療所等の協力を得て、「健康フェス」を開催しました。
身長、体重、視力、聴力などの測定、医師の聴診、健康相談や生活相談、日本食の試食など、たくさんの親子にご参加いただき、賑やかに過ごしました。
子どもたちは、スタンプラリー形式でお友達と一緒に喜んで全部のコーナーを回り、最後は手形を押して大切な記念品になりました。
健康的な食事を考えたときに、「発酵食品」と「野菜」を思いつき、今回は味噌汁とキムチの試食を準備しました。味噌汁の具は、ブラジルの家庭によくあるキャベツや玉ねぎと、日本的な味噌汁として、豆腐とわかめのものも作りました。
皆さんおいしいと食べてくれ、どこの店に売っているのか熱心に聞いてくれる人もいました。これから少し普段の食生活にも取り入れてもらえるといいなと思います。
また、シュラスコ(お肉)の販売も行ったのですが、「日本のバーベキューはお肉と一緒に野菜も焼いて食べます!お肉と一緒に野菜も食べてね!」とPRしたくて、シュラスコ(お肉)には無料で野菜もつけました。
彼らの文化に対して、こうした方がいいということは言わないようにしていますが、日本の良い文化は「日本はこうするよ。」と情報を伝えています。
今はネットでなんでも検索でき、ポルトガル語版の様々な情報も発信されています。でも、必要な人にうまく届いていないと感じています。
ブラジル人からの生活相談は、役場での様々な手続きや事故にあったときの対応等、日本人でもどうしたらいいのか悩む内容が多いです。やっぱりそこは人のつながりが大切なんだと思います。私自身も海外で生活していたことがあるので、言葉が通じない苦労はすごくよくわかります。
今回の「健康フェス」は、地域の医療機関の医師や市役所の通訳さん、滋賀県立大学の学生さん、外国ルーツの青年たちなど、たくさんの方との出会いとご協力があり開催することができました。今回の出会いに感謝し、今後も共に健康で住みよい地域づくりができることを願っています。
この計画を周囲に話したとき、みんな「良いことだね。足りてなかったところだね。」と賛同してくれました。サンタナ学園は、日本で学校に行かず家で過ごすブラジル人の子どもたちのために、3人の子どもの預かりから始め、25周年になります。長年子どもたちの育ちと学びを守り、ブラジル人コミュニティを支える公益的な活動や多文化共生のための地域社会づくりを担っているサンタナ学園を発信基地として、滋賀県内の外国人住民の方々が健康で元気に暮らせる情報をこれからも発信し続けていきたいと思っています。
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