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vol53

廃業した酒蔵をリノベーションし、持続可能なやさしいまちづくりを目指す!

2025/05/09

犬上川の上流。川のせせらぎが聞こえる穏やかでやさしい時間が流れる多賀町大滝地域。ここで酒粕を再利用し、地元で育てた農作物使用のリキュールを製造するため、廃業した酒蔵のリノベーションが始まりました。このプロジェクトを担当されているNPO法人おおたき里づくりネットワークの岩下晃士さんにお話を伺いました。

NPO法人の立ち上げ

5年ほど前に人口減少・少子高齢化が進む多賀町大滝地域で持続可能な地域づくりを行うために町と地域住民の話し合いで未来協議会が立ち上がり、生まれたのがNPO法人おおたき里づくりネットワークです。そして、岩下さんは2年半前から地域おこし協力隊としてやってこられました。

 

酒粕を再利用

酒粕は日本酒製造の際に副産物としてできるもので、最近では漬物等で使用されることも減り、廃棄処分になることが多いです。その酒粕を再利用した粕取焼酎と、地域のつながりで知り合った多賀町の農家さんからビーツを提供いただき、ハッカクやシナモンなどのスパイスやヒソップなどのハーブを混ぜたやさしいリキュールをOEM製造しました。

2024年10月にようやく1作目ができ、今はテスト販売に力を入れています。味のブラッシュアップをし、2作目を作ると同時に販売の力も付けたいと思っています。

 

クラウドファンディングで廃業した酒蔵を
リノベーション

地域活性化の拠点やリキュールを自分たちで製造するために、廃業した酒蔵のリノベーションの支援をクラウドファンディングで募りました。クラウドファンディングでは、大滝地域の皆さんにもたくさんご支援いただき、目標達成することができました。お酒が飲めなくてもご支援いただいた方や事務所に現金をお持ちいただいた方もいらっしゃいました。おかげさまで、まずは古い酒蔵を整地することができました。

 

他の持続可能な地域づくりへの活動

一人暮らしのお年寄りや免許返納された方へのお買い物支援、地域の子ども達が集まる会開催、カフェの場所提供、そして地域の方へのお弁当作り、学生向けの空き家のワークショップなど様々な活動もしています。大滝地域の皆さんはやろうとしていることを後押ししてくれ、手助けしてくれることが多いので、とても嬉しく有難く思います。

 

大滝地域が持続可能な地域になるために

今年中には酒造免許を取得し、その後リノベーションした酒蔵で自分たちの手で酒粕から蒸留して粕取焼酎を製造したいです。そして、余っている土地でスパイスやハーブなどの農作物を育て、その農作物を粕取焼酎に漬け込み、様々なリキュールを製造したいです。酒蔵で販売や試飲ができて、見学の目的で大滝地域にいらっしゃる方が増えればいいなと思います。そして、ゆくゆくはリキュール製造や販売で人を集めて雇用を生み出し、空き家を活用して移住をすすめていければ、持続可能な地域に近づけるかなと考えています。

NPO法人おおたき里づくりネットワーク

住所 犬上郡多賀町富之尾1586-2
TEL 0749-20-8212
URL https://www.ootaki-svn.net/
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