しが健康豆知識TRIVIA

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vol23

季節の変わり目の体調不良。心と体を整えよう

2022/03/31

桜がちらほら咲き始め、春の訪れを感じるようになってきました。

とはいっても、日々の寒暖差や気圧の変動が大きく、「頭痛がする」「なんだか眠気がとれない」「いまいちヤル気が起きない」「イライラする」といった経験をしている人も多いのではないでしょうか。

このような症状は、夏バテならぬ“春バテ”と呼ばれてます。

気候はもちろんのことですが、新しい職場や仲間、引っ越しなど“変化”の多い季節でもあり、それらに順応するため、心身が疲労し、ストレスを感じ、精神の安定を保ってくれている自律神経も乱れがちになってしまいます。

できることから、予防と対策を行い、楽しく新しい季節を過ごしましょう。

 

自律神経とは

自律神経は自分の意志とは無関係に24時間働いてくれる神経ですが、一年を通して最も気温や気圧の変動が大きい春になると、それがストレスとなり働きが乱れてしまいます。

私たちは、心と体の状態を活発にする交感神経と、心と体を休ませる副交感神経がうまくバランスを取りながら働くことで健康状態を保っています。その2つのバランスを損なうのが「自律神経の乱れ」です。

 

自律神経のバランスを整えるポイント

1.朝食はしっかりと

起き抜けにまずは白湯(さゆ)を一杯飲み、しっかりとバランスの取れた朝食を食べることで、寝ている間に下がった体温や血糖値を上げ、自律神経のバランスを整えます。

ただし、日々忙しくて朝からしっかりとした食事を用意することが難しいかなという人は、イライラをしずめてくれる乳製品、疲労回復効果の期待できるビタミンを多く含んだ果物などを摂るだけでも“春バテ”対策につながります。

また、休日もできるだけ決まった時間に起床し、起きた後はカーテンを開け朝日を浴びましょう。自律神経にとって最も大切なことは、「リズム」です。

極力日々同じ生活リズムで過ごすことが、自律神経のバランスを崩れにくくする秘訣です。

 

2.軽めの運動をする

運動をすると、自律神経のバランスを整えてくれるセロトニンというホルモンが分泌されます。

天気の良い日に日光を浴びながら、ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動が効果的です。

ただし、春は花粉症や黄砂で頭痛や体調不良を感じる人も多いので、対策などに十分配慮した上で運動をするようにしましょう。

 

3.睡眠環境を整える

新生活が始まり、緊張やストレスの多い春だからこそ、しっかりとした休息が必要です。

日々の疲れを取るためには質の高い睡眠が重要になってきます。質の高い睡眠は体の疲労だけでなく、心の健康を保つことにもつながります。

まずは、

  • シーツや枕を清潔に保つこと、
  • 寝る前にPCやスマホの画面は見ない
  • 入浴などで体を温めておく
  • お気に入りのアロマを焚く

など、寝る前にリラックスした状態に整えておくようにしましょう。

4.体を冷やさないように

春になると、冬に着ていたコートやダウン等を着る機会が減り、薄着になっていきます。

しかし、日中は暖かくても、夜になると急に冷え込んだり、日によって寒さを感じる日があったりと、油断せず防寒対策を意識することが大切です。

ストールや羽織ものなどをうまく活用し、温度調節しやすい服装を心がけましょう。

 

日々の暮らしの心がけで“春バテ”を防ぐことができます。

新しい季節や一年が始まる春を、心身ともに元気よく、楽しくスタートすることができるよう、自律神経のバランスを整えて、春バテしない健康づくりをしましょう!

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